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第60章 興奮

それを、短く区切り、チャットのように交互にメール送信しながら興奮を高めるということだ。
由美は勿論、啓介も初めての試みだった。

だいいち、官能小説の直接の感想を聞くこと自体が異常なのだ。
ヴァーチャルとはいえ、本当にセックスしているような感覚になってしまう。

この「淫靡な宴」を更に盛り上げるべく、啓介は提案したのだ。
由美も今夜、繰り広げられる二人のゲームを想像し、早くも泉から溢れさせているのだった。

明日は休日。
今日の夜は長いものになるだろうと、由美は思った。