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第36章 第三十六章新しいアドレスの世界（男からの返信）2

20時30分
薄暗い部屋の中、液晶画面の光に照らされた瞳がキラキラと光を散乱させている。

坂口から来たメールを読み進む内に、由美の瞳が潤み出したからだ。
男の情熱的な想いが心を熱くしていた。

コミカルな文章で始まった返信メールは次第に男の本音を表していった。
その後に来た、男も出すはずだった一通目のメールは特に由美の心を捕えたのだった。