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第25章 後悔

「おまじない」のケンと「レモンティー」のサトシが坂口であると由美が知っていることを。
由美がその名を呟いた瞬間、男の凍り付いた表情が忘れられない。

「ケン」だけでなく、「サトシ」も判明したことで坂口は観念したのだ。
由美に全てを知られたことに。

由美としても、坂口が励ましのメール以外に官能小説を書いていることを、女性に知られた事実に戸惑っているのは理解していた。
エッチな雑誌を隠しているのを親に見つかるようなものなのだから。