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「ヴァーチャル奴隷」契約(文字だけでイカせてくれますか?)
第125章 別れの挨拶
他の社員達と並びながら、挨拶の後の拍手をしている啓介はジッと、天使の姿を追っていた。
由美から実家の会社を継ぐことを連絡された時、言いようのない絶望感とホッとする安堵感を同時に味わった。

当然、「ヴァーチャル調教」は中断されていて、一か月以上の間、啓介は心の空白の中を酒の酔いで、さ迷うしかなかったのである。
皮肉なもので、「二人の愛の終焉」のための短編を綴ることが、かろうじて心の平静を保ってくれた。

「由美のステージ」という調教用のシナリオは彼女が大好きだった「レモンティー」の舞台でもある。
そのシチュエーションで「公開調教」を行うというストーリーなのだ。

だが、それも「お蔵入り」になることだろう。
これを機に「ヴァーチャル奴隷」契約も破棄となる筈なのだから。

由美からは直接は触れられていなかったが、父親の病とはいえ、会社を継ぐ決断をしたのは自分との関係を断ち切る機会と想像するのは、不自然ではないだろう。
このままズルズルと中途半端な「不倫ごっこ」を続けていても、破綻するのは明白なのだ。

これでいい。
啓介は何度も自分に言い聞かせるのだった。

啓介からも特に問いただすことは無く、二人の関係は一見、平穏を保ちながら終焉に向かおうとしていた。
由美からのメールが届くまでは。
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