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午前十時を過ぎたなら(恵の選択)~義父との秘密が始まる
第9章 残像
慎重にブレスレットをケースにしまい、
恵は手を洗いに洗面所に向かった。

脱衣室を兼ねている扉を開けると、
恵の目に突然すごいものが飛び込んできた。

「キャッ・・・」

小さく声を上げると素早く扉を閉めた。
身体を拭いていた啓介は思わず大きな声を出した。
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