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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第40章 裏アカ

「…であるからにして…。ここが重要だぞ?」
200人ほどが入る教室の前の方で、教授が熱弁を振るっていたが、狩野はそれを聞き流しながら、斜め前方に座る女性を眺めていた。
しっとりとして艷やかな黒髪を肩下まで流し、それがメモを取るのに邪魔なのか、時折、指でかきあげ、耳にかける仕草をする。その度に耳裏にあるホクロが目に入る。
服装は地味な色合いで、足首まで隠れるロングスカート。上は白いブラウスの上に薄手のカーディガンを羽織っている。僅かに見える細い首筋にもホクロが確認できる。
『やっぱり…。あの娘だな…。』
狩野は手元の携帯を周りからは見えないように確認する。そこには扇情的な姿、背中が丸見えで、お尻の際どいラインまで露わにした女性の写真がある。鏡に映った女性の後ろ姿。顔は映っていない。しかし、写真を拡大すれば、斜め前方に座る女性のホクロと合致する。
狩野はそれを何度も確認し、ほくそ笑む。
狩野孝宏。19歳。大学2年生である。高校生時代から女遊びが激しかった狩野は大学進学に際して、とにかく女性の容姿レベルが高い大学を選ぶ。勉学もできた狩野は無理なく都内のおしゃれで有名な大学へと合格する。
1年生の時から数々の同級生や先輩を喰ってきた。
目ぼしい女性を次々と堕とし、現在も複数の女性と駆け引きをしている最中だが、狩野は新たな刺激を求めていた。
そんな時に目をつけたのが、斜め前方に座る女性。野々宮架純だった。狩野と同じ学部学科の同級生。今は後ろ姿だけで、顔は見えないが、長めの前髪に大きなメガネ。地味な服装も相まり、目立たない。さらに人見知りなのか、ほとんど友人らしき人が周りにおらず、常に俯き加減で1人きりで講義を受けている姿をよく見かける。
しかし、狩野は架純がメガネを外し、地味な服装に隠された肢体も、実はかなりのスタイルの良さを誇ると考えていた。
2人が同じ講義を受けている時に、一度だけメガネを外した姿を見たのだ。何か目にゴミでも入ったのか、周りを気にし、バレないようにメガネを外した瞬間を狩野は目撃したのだ。
化粧気のない完全なスッピンを思わせる顔はかなり整っており、狩野も驚くほどの美人であった。それ故に狩野は架純に食指を強烈に動かされた。
しかし、困ったことに架純に近づきたくとも、誰とも関わらない大学生活を送る架純にさすがの狩野も手を焼いていた。
200人ほどが入る教室の前の方で、教授が熱弁を振るっていたが、狩野はそれを聞き流しながら、斜め前方に座る女性を眺めていた。
しっとりとして艷やかな黒髪を肩下まで流し、それがメモを取るのに邪魔なのか、時折、指でかきあげ、耳にかける仕草をする。その度に耳裏にあるホクロが目に入る。
服装は地味な色合いで、足首まで隠れるロングスカート。上は白いブラウスの上に薄手のカーディガンを羽織っている。僅かに見える細い首筋にもホクロが確認できる。
『やっぱり…。あの娘だな…。』
狩野は手元の携帯を周りからは見えないように確認する。そこには扇情的な姿、背中が丸見えで、お尻の際どいラインまで露わにした女性の写真がある。鏡に映った女性の後ろ姿。顔は映っていない。しかし、写真を拡大すれば、斜め前方に座る女性のホクロと合致する。
狩野はそれを何度も確認し、ほくそ笑む。
狩野孝宏。19歳。大学2年生である。高校生時代から女遊びが激しかった狩野は大学進学に際して、とにかく女性の容姿レベルが高い大学を選ぶ。勉学もできた狩野は無理なく都内のおしゃれで有名な大学へと合格する。
1年生の時から数々の同級生や先輩を喰ってきた。
目ぼしい女性を次々と堕とし、現在も複数の女性と駆け引きをしている最中だが、狩野は新たな刺激を求めていた。
そんな時に目をつけたのが、斜め前方に座る女性。野々宮架純だった。狩野と同じ学部学科の同級生。今は後ろ姿だけで、顔は見えないが、長めの前髪に大きなメガネ。地味な服装も相まり、目立たない。さらに人見知りなのか、ほとんど友人らしき人が周りにおらず、常に俯き加減で1人きりで講義を受けている姿をよく見かける。
しかし、狩野は架純がメガネを外し、地味な服装に隠された肢体も、実はかなりのスタイルの良さを誇ると考えていた。
2人が同じ講義を受けている時に、一度だけメガネを外した姿を見たのだ。何か目にゴミでも入ったのか、周りを気にし、バレないようにメガネを外した瞬間を狩野は目撃したのだ。
化粧気のない完全なスッピンを思わせる顔はかなり整っており、狩野も驚くほどの美人であった。それ故に狩野は架純に食指を強烈に動かされた。
しかし、困ったことに架純に近づきたくとも、誰とも関わらない大学生活を送る架純にさすがの狩野も手を焼いていた。

