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第161章 （新章２）

「ああ。わかった」

男は険しい顔をして、施術台のそばにある椅子に座った。

「あれはひどい事件だったが彼女達にも落ち度はある」

男は言いながら背中に墨を入れはじめる。

「幼心にってことだったんだろうが、相手が悪かったよ」

あどは眉間に皺を寄せ

「うるせぇな。黙って彫れよ」

男は苦笑して

「痛みから気を逸らしてあげようと思って話してるんだけどな」

「痛みには強えから余計なお世話だよ」

「可愛い顔して頼もしいな」　　

「だいたいそんな暗い話で気なんて逸れるかよ」