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シャイニーストッキング
第10章 絡まるストッキング4      和哉と美冴1
 60 5年前、あれから…(46)

 このまま、こんな流れのセックスを続けていたら和哉の性癖が歪んでしまうかも…

 そして、もし、そうなってしまったならば、それは全部わたしのせいなのだ…

 もしも今後、和哉に相応の彼女が出来た時に、そんないきなりストッキングラブな、例えばいきなりストッキングの爪先をしゃぶるなんて愛撫をしたならば、完全に相手の彼女は引いてしまう、いや、嫌うに違いないのだ。

 そんな愛撫を嬉々として受け入れるのは、わたしくらいなのであるから…

 だがら、だからこそ、ちゃんとノーマルなセックスの魅力と快感を教えなければ、いや、和哉の心に擦り込ませねばならない…

「ほら、わたしファミレス帰りだし、汗かいちゃったし…」
 そうわたしが云うと、やや怪訝な顔をする。

 そして和哉は

 何を今更…

 みたいな表情を浮かべながら、わたしを見てきた。

「だから、まず、シャワーを…」

「あ、はい…」
 そして渋々返事をする。

 でも実際、わたしはファミレス帰りはシャワーを浴びたいのが本音であった。
 ファミレスや飲食店特有の独特な食べ物の匂いや、その残り香が嫌いなのである。
 そして、はやはり、シャワーを浴びて、清めてから愛されたいのも女としての本音ではあった。

 やはり、勢いと流れのワイルドなセックスはたまにで良いのだ…

「お先にシャワー和哉くんから、どうぞ…」

「あ、はい…」
 そして急に勢いを止められた和哉は、瞬く間に高校生の少年に変わる、いや、戻ったといえる。

 かわいい少年の和哉の顔に…

 そしてこれが本来の和哉、高校生の少年の和哉なのだ。
 つい、5日前までは童貞の、いや、キスさえしたことがなかった、高校生の少年だった。

 普通の高校生…
 だからこそ、普通、ノーマルなのだ。

 そう、ノーマルが一番大事なんだ…

 交代で今度はわたしがシャワーを浴びる。
 そして念入りに、いつも以上に全身を洗い、清めていく。

 今夜はたくさん舐めさせてあげるんだ…

 たくさん弄らせてあげるんだ…

 そして女の全てを、わたしの全てを和哉に教えてあげる…


 この先の…

 未来の和哉に相応しい彼女を喜ばせることが出来るように…


 教えてあげるんだ…

 そして、これが、今の…

 これからの…

 わたしの使命なのだ…



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