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キャンバスの華
第1章 上京
『どこに収まるべき穴があるのだ?』
陰戸のワレメにがむしゃらに腰を打ち付けた。
痛い・・・痛い・・・・
突き刺す度に千代は小さな声を漏らした。
『これが破瓜の痛さというものなのでしょうか・・・』
従兄弟の家に嫁いでいった長姉が
破瓜の時はとてつもなく痛いと
千代にこっそり教えてくれた。
だが、この時の痛みは処女膜を破るものではなく、
まったく見当はずれのところを
突かれているための小さな痛みだということを
若い二人は分かっていなかった。
膣に挿入しなくても
陰戸あたりを突きまわっているうちに
亀頭が刺激され、 次郎はあっけなく吐精した。
それでも二人は
初めての性交を終えたつもりになっていた。
絶対に迎えに帰ってくるから待っていろ
懐紙で「へのこ」と「陰戸」を拭いながら
次郎は千代に囁き、
風呂敷包みを握ると
汽車の駅に向かって走り出した。

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