この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
キャンバスの華
第5章 華の嫉妬
次郎の指先は膝をグルグル遊ばせた後、
太ももを上がり始めた。
「やだ!次郎ちゃんふざけないで!!
それとも…あなた、ほんとに次郎ちゃん?」
なんだかいつもああしろ、こうしろと
指図される華を少し虐めたくて
次郎は笑いを堪えながら華の体をまさぐることにした。
右手で太ももを撫でながら
不意にもう一方の手で華の乳房を鷲掴んだ。
見えない華にとっては
いつどこからどんな責め方をされるか
まったく予想できないので、
これには驚いて「きゃっ!!」と小さな悲鳴をあげた。
そう、例えれば真っ暗なお化け屋敷で
急に幽霊が襲ってくる感覚にも似ていた。
驚いたのと、なにをされるかわからない怖さで
華はちょっぴり失禁した。
『おやおや…先生もやっぱり一人のかよわい女性なんですね…』
虐めてやろうというイタズラ心が薄らぎ、
いま自分の眼下で体を丸めている女が
めちゃくちゃ愛おしくなった。
次に何をされるのかという不安感を
『次は何をしてくれるのかしら』という
期待と喜びに変えてあげようと思った。
乳房を鷲掴んでいた手の力をスっと抜き、
やさしく愛撫しはじめた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


