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第10章 ボイストレーニング

「ううぅぅ！」
それはあえぎ声というよりは
痛みに耐えるための呻き声となって
夏美の口から漏れた。

「気持ちいいんだろ？
ほら、ほんとの事を言ってみなよ」
あくまでもKIYOSHIは
夏美に感じていると言わせたいようだ。
「き、気持ちいいですぅ…」
痛いだけで全然気持ちよくなかったけど
否定の言葉を口にすると
もっと酷いことをされそうで
夏美はKIYOSHIの望む言葉を口にした。

「あははは！いいぞぉ！」
KIYOSHIは喜んで、さらに激しく突いてくる。
直腸をかき混ぜられているものだから
突如、便意が襲いかかってきた。
「いやっ！もういやっ！堪忍してぇぇぇ！！」
排便したいのに肝心の肛門が
ペニスで蓋をされているのだから
どうすることも出来ない。
激しい腹痛が襲いかかる。
こんな不快なセックスは初めてだった。
グルグルと視界が回りだしたと思った瞬間、
お尻の穴の激痛が消えた。
いや、あまりの痛さに夏美は失神したのだった。