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夜の蝶の物語
第3章 年増のリリーさん
『やだ…吉井さんったら
寸止めで焦らす気なの?』
焦らされて悶える女もいるようだけれど、
リリーさんはストレート型なので、
じっくりじわじわという責め方が苦手です。
これでもかと休まずに
連続で責められる方が逝けるタイプでした。
ストップされると、
リリーさんはジェットコースターのように
急激に醒めてしまいます。
リリーさんの喘ぎ声と悶えが
止まってしまったのを
吉井さんは気づきました。
「やっぱり私は舐めるのが下手くそですか?」
吉井さんのクンニは決して下手ではありません。
いえ、それどころか、
とても気持ちよかったんです。
ただ、女性経験が少ないのか、
それともいろいろとおねだりする女性と
セックスをしたことがないのかもしれません。
だからリリーさんが
「もっと奥まで…」と催促したことが
吉井さんにしてみれば
「下手くそね、
もっとしっかりと舐めなさいよ」と
受け取ってしまったのです。

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