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第2章 一緒に

お調子者系男子の拓斗は、うっかりミスも多い。

本棚に置いたティッシュペーパーの箱の中身が空だ。
昨日からオナニーをやりすぎで、ティッシュペーパーの消費が異常に速い。

仕方なく拓斗は、右手の掌に精液を溜めたまま立ち上がり、左手でブリーフとパジャマズボンをたくし上げる。

そしてそのまま部屋のドアを開け、階段を降りる。

「拓斗、今日は早起きね」
出勤前にダイニングテーブルでメイク中の母親が、拓斗に声をかける。

拓斗は精液を溜めた手を背中に隠し、ダイニングルームを通って洗面台に向かう。
そして、洗面台で手を洗う。

拓斗の不審な動きを見て、拓斗が何をしていたかを、母親は何となく察する。
でも、気づかないふりをして見逃す。
中学１年生男子がオナニーをするのは、当然だろうから。