この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
保険外交員の営業痴態
第2章 ターゲット
明子に発破をかけられて
真由美は一大決心をした。
こうなったらやってやろうじゃないの
一人前のセールスレディになってやるわ 。
スマホのアドレスを開いて
目ぼしい男をピックアップした。
今までに何度か会ったことのある男
未婚で、金回りのよさそうな男
女にあまりもてそうもない容姿の男…
いない…
ため息が自然と漏れる。
『私、ロクな男性と知り合っていないわ』
。。。。。。。。。。。。。。。。
「・・・ちゃん」
男の声がぼんやりと聞こえる。
「真由美ちゃん」
今度はハッキリと自分を呼ぶ声がした。
「え?あ、すいません、
ちょっと考え事をしてたもので…」
「いいの、いいの。
急遽バイトのシフトを変えちゃったからねえ
ほんとごめんねえ」
店長の天野聡が平謝りした。
今夜、セールスレディと
掛け持ちしているバイト先のコンビニで
深夜シフトの大学生二人が同時に
インフルエンザでダウンしてしまったので
時間が空いているのなら
バイトに出て欲しいと店長から頼まれたのだった。
しかしながら、台風が接近してるとかで、
外は暴風雨が激しくなり、
コンビニは閑古鳥が鳴いていた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


