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蒼い月光~くの一物語~
第6章 くのいちの関門、初枕
「さて、そろそろ花を散らせてもらうぞ」
え? もう?…
もっと体をしゃぶって欲しかった。
もっと体を触ってほしかった。
だが、それも仕方ない…
これは、愛する二人の戯れではなく、
儀式なのだから。
朱理の脚が更に大きく開かれた。
その姿はまるで地面に叩きつけられ、
のびてしまったカエルみたいだと思った。
男が少しずつ、
少しずつ体を股間に近づけてくる。
間もなく重なり合うという距離で
「しばし待て」と言って朱理に背を向けた。
どうしたのだろう?と
上体を起こして男の姿を見ると、
背を向けたまま、
右手だけがせわしなく動いていた。
何をしているのだと、そろりと起き上がり
男の正面に回り込んでみた。
男は自分のイチモツを右手で
しきりにしごいていた。
股間のへのこは、
先ほどまでの猛々しさが嘘のように萎れて
無様なナマコのようにグニャリとしていた。

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