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世界で一番身近な女
第11章 セックス解禁
「ね、綺麗に洗ってあげるから…
一緒に…お風呂…入ってもらえる?」
口ごもりながら最後まで言葉にすると「きゃっ、言っちゃった」と桜色の頬を一気に真っ赤に染めて両手で顔を覆い隠した。
『か、可愛い!!』
還暦間近の女性に対して
可愛いという形容詞が妥当かどうかわからなかったが、その仕草に大介は正直に感じた。
「お風呂、一緒に入って…洗ってくれるんですね?
じゃあ、お返しに僕にも…あなたを洗わせてくださいますか?」
「あ、洗ってください…
私の体のすみからすみまで…」
洗ってもらうことを想像しているのか
彼女は太ももを擦り合わせて身体をくねくねとくねらせた。
「来て…バスルームこっちなの…」
そんなに大きなバスルームじゃなく、
それがかえって彼女が独り暮らしだというのを思いしらされて妙にドキドキした。
「お風呂に浸かる?それともシャワーだけでいい?」
「い、一緒に浸かってくれるんなら…
ゆっくりとお風呂に入りたいなぁ」
姉の紗希に童貞を卒業させてもらった時の興奮がよみがえる…
そう、あの日、あの夜、姉といけない関係を結んでから、大介の人生観が180度方向転換した。
あの夜がなければ、今でも女の体を知らずに
ネットでエロ動画を見てシコシコする人生しかなかったように思う。
彼女がお風呂自動のボタンをプッシュすると、
バスタブにどんどんとお湯が溜まってゆく。
その間に洗い場で抱き合うように立ってシャワーで汗を流す。
「ね、そこに座って」
言われるままにバスチェアに腰を降ろすと
背後に彼女がしゃがんでバスソープでスポンジを泡立てた。
「あの…敏感肌なんで、手で洗ってもらえると嬉しいな」
「えっ?手で?」
一瞬だけ戸惑ったが、すぐに「いいわよ」と
泡まみれの手で大介の背中を撫で始めた。

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