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第1章 変化は出会いへ繋がる

　聞くと、商店街の会合に店主が挨拶に来て、そこで顔を合わせたのだそうだ。
その時の印象がとても良かったのだろうことは、
私に話す時のそのにやけた笑顔から簡単にわかった。
「歳はたしか・・４０中くらいっつったっけねぇ。そんでもって、
　なんと独りもんなんだってよ！
　町田さんどう？あんたもそろそろいい歳でしょ？ちょっと年上かもしれないけど、
　あたしはいいと思うよ」
はいオマケ、とガラスケースの中のコロッケをトングで挟み、
紙の袋に入れて総菜パックの上にのせてくれた。
「ありがとうございます」
独身だという男を私に薦めてきた事については特に言及せずペコリと頭を下げると、
おかみさんは指で作ったオッケーマークを自分の頭上にかかげて目じりを下げた。