この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
団地妻、桃香の青春とは……
第4章 蒼汰くん
桃香は軽くシャワーで汗を流して下着を着替えた。
ショートパンツを穿いてキッチンに立ち、お湯を沸かして紅茶をいれる。
蒼汰もズボンを穿いて身を整えて、すっきりした表情でダイニングのテーブルに座る。
テーブルのコップに紅茶を注ぐと、桃香は角を挟んで横に座る。
「ねえ、蒼汰くん、来週の日曜日、どうするの?」
「……」
黙ってうつむく蒼汰に、追い打ちをかける。
「オナニーがいいの? それとも本番?」
上目遣いに蒼汰が答える。
「本番……」
桃香は、イジワルそうに問い返す。
「こんな事してて、受験勉強のさまたげにならないの?」
「うん。すっきりした方が、勉強がはかどるから……大丈夫」
蒼汰の即答が嬉しかった。
自分の心が、やけに弾んでいると桃香は思った。
「じゃあ、玄関の鍵を開けておくから、寝室まで入って来てもいいわよ」
「うん」
「うふふ、なによ、そんな目をして?」
「なんでもないよ……、桃香さんこそ」
「また、蒼汰くんと会えるから、楽しみなのよ、うふふ」
「ぼ、僕も」
桃香は蒼汰の唇を、そっと舐めてキスをした。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


