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LaundryHeavenly.
第3章 Heavenly.3
全てを失ったあの夜から、丸七日。
私の身体はかなり回復し、
以前の調子を取り戻していた。
でも夜は眠れない。夢を見るのだ。
笑顔で私と手を繋いでいたお嬢様が、
いきなり姿を消す。
私は焦って探しまわる。
次の瞬間お嬢様は『あの夜』目にした、
変わり果てたお姿で私の目の前に降ってくる。
その度に私は悲鳴をあげ飛び起きる。
それが毎夜、何度も何度も繰り返されるのだ。
三人の兵士さん達は、私が意識を取り戻した日から気を使って下さり
隣にもう一つ簡易式のテントを立て、そちらで寝泊まりしてくれている。
それだけでも申し訳ないことなのに
私の悲鳴は彼らの元まで届いていた。
私が悪夢で目覚める度、ブライトさんは私をなだめに来てくれた。
『大丈夫、大丈夫だ。レノ』と繰り返し
ゆっくりと頭を撫でてくれた。
時には、防具を着けていない胸元に
抱き寄せてもくれた。
情けなく、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
彼だって、心身共に疲れきっているはずなのだ。
だけど……
彼の低くて優しい声と、包み込まれるような大きな掌は、とても心地よくて。
次にうなされて目覚めるまでの僅かな安らぎを、私に与えてくれたのだった。

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