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想い想われ歪なカタチ
第7章 7

・・・・・・。 うそ・・・・ 言っちゃった・・・
私はリモコンで一時停止を押されたみたいに固まった。
振り向いた流牙も、この私のとんでもなくハシタナイ叫び声に面食らった顔してる。
・・・どーしよー! 勢いとは言え、私、こんなこと言っちゃうなんて
私、ほんとにバカみたいじゃないの! 恥ずかしすぎるよっ!
「ばかっ!! ばかっ、流牙のばかっ!! あんたが言わせたんでしょー!
そんな顔しなくたっていーじゃない!!!」
誤魔化しても消せようもない羞恥と苛立ちを込めて、
流牙に抱きついていた腕をばっと放すと、グーを作ってぽかすかと流牙の固い胸板を叩いた。
その手を流牙は笑いながら取り押さえると、また私をベッドに押し倒した。
「違う違う。伊吹があんまり素直でかわいーから驚いたんだよ。
な、もう一度 言ってみろって」
からかうように流牙は言う。
そんなふうに言われたって、信じれるわけないじゃない。
「やだっ、もう、絶対言わない!」
みっともなさで泣きそうに赤くなって、そっぽを向く私の
色付いた耳に触れそうなほど唇を近づけて流牙は 静かで落ち着いた低い声で囁いた。
「・・・伊吹の声で 伊吹のこの唇で、言うのが聞きたい。
別に命令してねーよ。俺がお願いしてるんだ。
それでも聞けない?」
「なっ、なによ・・・そんな・・・」
・・・そんな ふうに、優しく囁いて微笑むの、反則だと思う。
そんなこと言われたら・・・
聞かないわけにはいかないじゃないの。
ある意味、これも命令だと思う。
嫌だけど、言いたくないけど 言ってみようかな。
流牙が喜んでくれるなら、言わされる ってやつも嫌いじゃない。
小さな勇気と、決心を手に握って目を閉じる。
「私・・・流牙に、私の なかに、入ってきて欲しい。
流牙で、私のこと、いっぱいにしてほしい・・」
私はリモコンで一時停止を押されたみたいに固まった。
振り向いた流牙も、この私のとんでもなくハシタナイ叫び声に面食らった顔してる。
・・・どーしよー! 勢いとは言え、私、こんなこと言っちゃうなんて
私、ほんとにバカみたいじゃないの! 恥ずかしすぎるよっ!
「ばかっ!! ばかっ、流牙のばかっ!! あんたが言わせたんでしょー!
そんな顔しなくたっていーじゃない!!!」
誤魔化しても消せようもない羞恥と苛立ちを込めて、
流牙に抱きついていた腕をばっと放すと、グーを作ってぽかすかと流牙の固い胸板を叩いた。
その手を流牙は笑いながら取り押さえると、また私をベッドに押し倒した。
「違う違う。伊吹があんまり素直でかわいーから驚いたんだよ。
な、もう一度 言ってみろって」
からかうように流牙は言う。
そんなふうに言われたって、信じれるわけないじゃない。
「やだっ、もう、絶対言わない!」
みっともなさで泣きそうに赤くなって、そっぽを向く私の
色付いた耳に触れそうなほど唇を近づけて流牙は 静かで落ち着いた低い声で囁いた。
「・・・伊吹の声で 伊吹のこの唇で、言うのが聞きたい。
別に命令してねーよ。俺がお願いしてるんだ。
それでも聞けない?」
「なっ、なによ・・・そんな・・・」
・・・そんな ふうに、優しく囁いて微笑むの、反則だと思う。
そんなこと言われたら・・・
聞かないわけにはいかないじゃないの。
ある意味、これも命令だと思う。
嫌だけど、言いたくないけど 言ってみようかな。
流牙が喜んでくれるなら、言わされる ってやつも嫌いじゃない。
小さな勇気と、決心を手に握って目を閉じる。
「私・・・流牙に、私の なかに、入ってきて欲しい。
流牙で、私のこと、いっぱいにしてほしい・・」

