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地味子が官能小説を書いたら
第10章 初夏の頃

---------- 【急】紗栄子シェア① ----------
紗栄子が海と別れ、杏果が待つマンションへ帰ったのは、深夜だった。
紗栄子は、杏果が新たに借りた2LDKのマンションに居候する形で同居していた。
すっかり恋人同士になった二人のために、杏果はダブルベッドを買い、二人はそこで一緒に寝るようにしている。
事前に杏果には『海と再会したので会いに行く』とメッセージを送ったのだが、玄関先で紗栄子を待ち構えていた杏果は、明らかに不機嫌であった。
「ただいま~」
杏果は、罰の悪そうに自分の横を通り過ぎようとする紗栄子の腕をつかみ、キッと睨みつけた。
「なに、杏果さん、なんだか怖い」
「ちょっと来なさい」
そう言って、杏果は紗栄子を二人の寝室へ連れていく。
そして、ドンっと紗栄子をベッドの上に押し倒した。
「ちょ、杏果さん、どうしたの? 何を怒ってるの?」
「脱いで」
「ええ~、まだシャワー浴びてないし、それに、今日は疲れたから許して」
「どうして疲れてるの? 紗栄子ちゃん」
「そ、それは……」
実は、紗栄子は海のところで、散々、海にイカされてヘロヘロだった。それに、三回も膣中出しされたので、膣の中には海の精液が少し残っている。
紗栄子が答えに困っていると、杏果が唇を重ねてきた。
「はあ~~」
紗栄子は、杏果のキスに弱い。思わず声が漏れる。
「ああ~ん、お願い、杏果さん、後生だからシャワーを浴びさせて」
紗栄子は抵抗しようとするが、杏果がうなじ、二の腕のうら、と紗栄子の弱いところにキスを繰り返すため、紗栄子の身体にいつの間にか火がついてしまう。
「はあん、杏果さん、許して、本当に、今はダメなの」
次々と衣服をはぎ取られ、とうとう紗栄子はショーツ一枚になってしまう。
なんとか逃げ出そうとする紗栄子だが、とうとう最後の一枚に、杏果の手がかかる。
「イヤ、杏果さん、これだけはヤメテ……」
抵抗する紗栄子の乳首に、杏果の唇が吸い付いたかと思うと、舌先でネチネチと転がし始めた。
「ひい~~ん~~」
快感に、腕の力が弱くなり、とうとう紗栄子は最後の一枚をはぎ取られてしまった。
杏果は、紗栄子のショーツを丹念に調べ、そして、臭いを嗅ぐ。
「きゃ~~、杏果さん、止めて!」
「精液の臭いだわ」

