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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第6章 新月
 コトリ、と、王が小卓に盃を置く音がやけに大きく響いた。彼はまじまじとソファを見つめ、感慨深げに言う。





「風燈祭の日、そなたがまさか承知してくれるとは考えてもみなかった。まるでまだ夢を見ている気分だ」
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