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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第42章 奇しき縁~再会~
 雨の中の来訪者は沈尚宮だった。雨よけのためか、人目を忍ぶためか、尚宮は外套を頭から被っている。



 彼女の背後に、簡素な女輿が二つ見え、輿を担ぐ男たちが雨に濡れていた。
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