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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第17章 王と女官
 月光を映した美しい瞳は、冬の月のように凍てついている。明華は魂を奪われたように、冷たく輝く瞳が近づいてくるのを見つめた。




 しんとした冷たい感触が唇を掠め、初めて我が身がヨンに口づけられているのだと知る。けれど、接吻(キス)しているのだという実感はまるで湧かなかった。
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