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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第17章 王と女官
「迷惑?」
何も考えられず、明華は頷いた。
ヨンがまた足音も立てず、明華に近寄る。
「果たして、そうかな? 私は確かに良い加減な男かもしれないが、心にもないお世辞は口にしない。明華はどこから見ても清純な少女だ。さりながら、こうして真夜中に二人だけで会えば、信じられないほど色香がある妙齢の女人に見える。外見だけではないよ。何度か腕に抱いたそなたの身体は、もう子どものものではない。抱き心地も良さそうな、成熟した大人の身体だった」