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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 一方、大妃の居室から控えの間を通り、廊下に出てきた燕海君を保母尚宮が待っていた。燕海君は乳母の腕に飛び込み、泣きじゃくった。




「やはり駄目だった。お祖母さまは私の話を聞いても下さらなかった。それに、大変なお怒り様だった」
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