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生徒会長・朝倉美咲
第33章 美咲と三田
三田が追ってこないのを確認して、美咲はやっと足を止めた。
息を整えるため深呼吸する。
(ごめんなさい、三田先生)
菜々美の事件以来ずっと、
美咲は考えていた。
三田が卓巳と同じことを美咲のためにしてくれたら、自分は葛巻を訴えることが出来るだろうか、と。
菜々美はお姉ちゃんの真似をしたと言ったが、それは美咲がかつて出来なかった行動だった。
子供の頃からずっと妹を守っていたつもりでいたが、本当は自分は菜々美より弱かったのだと知った。
そして、事態はさらに悪化している。
ぴろろッ ぴろろッ
メールの送信者の名を見て、美咲の顔が曇った。
息を整えるため深呼吸する。
(ごめんなさい、三田先生)
菜々美の事件以来ずっと、
美咲は考えていた。
三田が卓巳と同じことを美咲のためにしてくれたら、自分は葛巻を訴えることが出来るだろうか、と。
菜々美はお姉ちゃんの真似をしたと言ったが、それは美咲がかつて出来なかった行動だった。
子供の頃からずっと妹を守っていたつもりでいたが、本当は自分は菜々美より弱かったのだと知った。
そして、事態はさらに悪化している。
ぴろろッ ぴろろッ
メールの送信者の名を見て、美咲の顔が曇った。

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