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乳房星(再リフォーム版)
第77章 ダブルブッキング
話しは、その日の正午に5分前のことであった。

ところ変わって、中央町にある5階建てのテナントビルにて…

テナントビルの3階に英彦の出向先のオフィスがある。

英彦は、ゆうべの出来事なんか気にせずにいつも通りにデスクワークをこなした。

ワープロを打つ仕事がひといきついた英彦のもとに、課長さんがヘラヘラしたツラでワープロの原稿を持って来た。

「(言いにくい声で)ああ、荻楚くん。」
「(ムッとした声で)なんでしょうか!?」
「(言いにくい声で)ああ、午後からでかまんけん…これ…打ってくれるかなぁ~」

課長さんは、デスクの上にワープロの原稿を置いた。

英彦は、なにも言わずにワープロの原稿を受け取った。

ワープロの原稿は、取引先の卸問屋さまに送るゴルフコンペの案内書である。

課長さんは、ヘラヘラしたツラで英彦に言うた。

「(ヘラヘラした声で)荻楚くん…ねえ荻楚くん…」
「(怒った声で)課長!!なれなれしい声で言わないでください!!」
「(困った声で)なに怒っとんねん~」
「(怒った声で)部下に小うるさく言うてめえが勤務態度が悪いことに気がつけよボケ!!」
「(困った声で)なんでそないに怒るねん…ワシは急な出向で荻楚くんにすまんことしたけんあやまっているのだよ…」
「(ますます怒る)それが人にあやまる態度か!?」
「(女々しい声で)ほな、どないしたらこらえてくれるんで…(総合商社)にいた時に社内恋愛を実らせて、カノジョと結婚する予定をぶち壊したことについては『ごめんね』とあやまったよ…ワシはワープロが使えんのや…他の従業員さんたちもワープロパソコンがゼンゼン使えんのだよ…ほやけんワープロ検定1級とワードエクセル1級の資格を持っている荻楚くんに頼んだんや…」

(ジリリリリリリリリリ…)

この時、正午を告げるベルが鳴り響いた。

英彦は、タイムレコーダーの時計が12時1分になったのを見て外出時間をタイムカードに打刻した。

そして、青いキャリーに入っている仕出し弁当を持って外へ出て行った。

(バーン!!)

その際に、英彦は入り口のドアを激しくしめた。

イカクされた課長さんは、女々しい表情でドアの方を見つめていた。
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