この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
小夜
第5章 あめがふる
……こんな雨の夜には思い出します

この頃のお兄さまを 小夜は優しく感じていました


痛みを 苦しみを与えるけれど
小夜がうまくできれば優しくしてくれる

苦しいだけの鞭ではなく ごほうびのように悦びも与えられ
口を使うつとめはつらいけれど
それはほかのいたぶりや 小夜のおまんこが許される代償なのだと


これはきっと
痛みや苦しみに馴らされた奴隷の 主人に対する卑屈な妥協
痛みを少しでもやわらげるための 自分に対する無意識の嘘


それでも
お兄さまの体で 小夜の快楽がひらかれていくのは
甘美な哀しみに満ちた 昏い しあわせな ときだった……


ああ
悦びだけ 快楽だけ与えてくれたなら
痛みよりも悦びが優っていたら
小夜は……お兄さまが……好きになっていたかもしれない

だって快楽はあまりにも
小夜の夢見た愛のかたちに似ていたから

互いにかけがえのない恋人同士が
お互いのすべてを捧げあい 悦びを与えあう
そんな甘い夢を見続けていられたから……



でもお兄さまの愛は違う
お兄さまの愛は 愛は

小夜を 嬲り 引き裂き 苦しませ 
心を たましいを 殺すこと……
/111ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ