この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
アンケートから生まれた Love story
第5章 スコール
「って、違ぇし。何の話してるんだ」
ドリンクが運ばれてきて、彼が溜息を洩らした。
それを見て私もハッとして背筋を伸ばす。
「……とりあえず、ここに来る判断をしたのは俺自身だけど。
単刀直入に言う、まだ信用してない」
「……!」
「だからまずはあんたの話を聞いてから。
それでこれから俺がどう関わるべきか、決めたい」
腕を組んで淡々と話す彼は、至極まともなことを言っている。
「それでもいい?」
突然の不可解な申し出だったのに、こうして貴重な休みに来てくれたんだ。
……もう、それだけで素直に嬉しい。
「もちろんです。
今日は本当に、来てくれてありがとうございます」
周りの人に怪しまれない程度に、小さく頭を下げて
その綺麗な瞳を真っ直ぐ見つめ返すと
「……やっぱり、なんか離せねぇな」
小さくそう呟いた彼は、口角を上げた。
「高野 秋(たかの あき)」
「……!」
「名前は高野秋。
よろしく、神楽しえりさん」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


