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アンケートから生まれた Love story
第3章 問答無用で引き受けろ
話は終わり、と言って蓮さんが立ち上がって
動けない俺を見下ろして、眉を寄せた。
「なんだよ。もしや転職先が決まってる?」
「……いえ、動いてもいません」
「それは良かった。
職探しはいつでもできるからさ。
今のタカに必要なのは、広げ過ぎた視野を一旦元に戻して、走るスピードを緩めること」
「………」
「いいか、止まるんじゃなくて緩める。
速度を落とすだけ。
酷なこと言ってるけどな」
「……はい」
「案外難しいんだぜ」
そう言って笑いながら俺の頭を軽く叩いて
蓮さんはエレベーターホールへと歩いていく。
……酷どころか優しすぎるし。
自然と笑みがこぼれる俺も、その後に続いた。
「蓮さんって、マジで太陽みたいっすね」
「あぁそう、どうもありがとう。
二度と例えないでくれ」
「奥さんが羨ましいです、本当に。
日焼けしないか心配」
「……(無視)」

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