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アンケートから生まれた Love story
第7章 間違ってないよ
煙の出ない煙草を咥えて、タカくんは前を見てそう呟いた。
……本気になっていた?
結婚する前はSEXはしないって、条件を出した私に
戸惑いながらも、デートを重ねた最後に了承してくれた彼。
私の部屋に転がり込む形で、ほぼ同棲みたいになって
いい大人なんだし干渉しないって決めたから
帰ってこない日があっても、特になんの疑問を持たないでいた。
……だけど
「……本気だったなら
何も言わずに、出て行ったりしないよね……?」
ぐっと胸を押さえて、声を絞り出す。
彼は、なんの特徴も無い苗字と名前だって言っていて
年齢と誕生日も近いね、なんて笑い合ったあの日も
偽物だったって事実が分かった今は……流石にこたえる。
「それを今から確かめに行くんだろ」
私の肩を左手で軽く叩くと、タカくんは視線を広場に戻した。
「独身で自由の身だけど、特に金遣いの荒さは無い。
捕った300万にも、まだ手を付けている様子はなかった」
「……!」
「この1週間で足取りを掴んで、行動パターンを把握したら
今夜ここで誰かと待ち合わせをすることが、昨日分かった」
「……」
「相手は知らねぇが、詐欺師の仲間なら証拠の材料になるからな」
だから急遽あんたを呼んだんだ」

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