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第6章 結婚の条件

『ナニかの持ち主なんだっけ？』


自分が名器って言ったくせに、俺が聞いただけで顔を真っ赤にする彼女。
……この人本当に歳上？


『それが結婚の条件とどう関係するわけ』

『大学2年生の時
初めて付き合った彼氏が、私を軟禁するようになりまして』

『……は？』

『片思いして、告白してOK貰って、デートをするまではとても楽しかったんです。
だけど……初めてその、してから彼の態度が一変しました』

『………』

『とにかくずっとしたいって言うし、部屋に呼んでは繰り返し。
それ以外に私に興味を示さないのが、明らかに分かるというか……』


・・・何を聞かされているんだ俺は。

SEXしたいからって理由で閉じ込めるって、立派な犯罪じゃねぇの？

蓮さんが聞いたら激怒しそうなネタだな。
でも当時大学２年ってことはあの人高校生だから関係ねぇか。


『ごめんなさい、不快な話をしていると自覚してます』

『いいけど……あんた無事だったわけ？』

『警察に相談しますって言ったら、ちゃんと別れてくれました。
彼も猛勉強して入った大学ですので、状況は理解してくれて』

『……あっそ』