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瑠璃色
第4章 最低な男
フーッ…今日も頑張った!
そろそろ今日も終わるって時、外から入ってくる人。
「お疲れ様です!いつもお世話になってます○○社の
秋元です」
えっ…
うっ…
嘘…
でしょ?
「おー、秋元君!待ち合わせ時間まだだよね?」
「森山さん、お疲れ様です!ちょうど近くを通ったん
で寄ってみました」
「そうか、じゃ、ちょっと待っててな」
「はい、大丈夫です…キョロキョロ…えっ?…瑠…璃?
お前…何でここにいんの?」
「えっ…わ…わた…し…失礼します」
バタバタバタッ…スタッスタッスタッ…
何で?何で?…今から飲みに行くのって政則と?
どうしよう…どうしよう…私の事、言うのかな…
直人さんに、あの頃の事、言うのかな…
知られたくない…直人さんには、知られたくないよ…
「川崎ー、大丈夫か?今、直人さんが連れ出たから
もう出てこい!俺も今から行ってくるから…」
パタン…
「…ゴメン…ちょっと気分悪くなって…」
「うん、大丈夫か?お前も早く帰れよ!で、今日は
ゆっくり休め…なっ!」
「うん、ありがとう。淵上も飲み過ぎないようにね」
「おう! じゃあな、お疲れ!!」
どうしよう…きっと、直人さんと淵上の耳に入るよね
私の過去。
直人さんには、絶対知られたくなかったな…
明日…私、どんな顔して二人の前に出ればいい?
二人と顔合わせるの、嫌だなぁ…
ハーッ…二人、あの頃の話聞いて、何て思うだろう。
明日にならなきゃいいのに…

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