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蕾は開き咲きほこる
第10章 クリスマス

「末弘の最後の願いでしたからね。ですから去年までのように一緒に居てあげられない代わりに、常連の皆さんも呼んで少しでも楽しく過ごせたらと思って企画したんです。私たちが出ていった後でも皆さんが桜子さんの傍にいたら安心ですからね。なので汐里には感謝してるんです。ディナーをキャンセルする事に対し本当はイヤなはずなのに、私や桜子さんの気持ちを優先してくれた。本当にありがとう」

私の手を握ってまっすぐな瞳でありがとうと言われ、私は静かに首を横に振った。
光春さんの話を聞けば光春さんの心根が伝わり、光春さんがディナーをキャンセルしてまでも桜子さんの退院祝いをしたい本当の理由が分かり、心から納得できた。
亡くなった末弘さんを間に桜子さんと寄り添ってきた光春さんは、その関係が崩れて桜子さんをひとりにするのが怖いんだと思う。
だからなるべく桜子さんが悲しまない状況を作ろうと気を配っている。
その思いは桜子さんに伝わっているし、桜子さんも桜子さんで光春さんの未来を心配しているのが送られてきたLINEを見たら良く分かった。

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