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許嫁が多すぎる
第10章 三日目
「そうだよ。あたしのことなんて男友達と同レベルの扱いだったくせに」

なにか不快な思い出でも脳裏をよぎったのか天谷は強い口調で翔太を非難する。

「そんなことねぇよ。俺だって……初恋の相手はお前だったんだぞ」

「えっ……?」

想定外の言葉が翔太の口から飛び出し、天谷は唖然として固まる。

「俺も小学校の頃、お前が好きだった。けど天谷いっつも男の遊びについてくるし、ブラジャーもしないでTシャツとか着てるから屈んだ時に乳首見えてるし……男のあいだでは結構お前の乳首見てオナニーしてる奴とかいたんだぞ」

「へ、変態っ!」

天谷は近くのクッションを掴んで翔太にぶつける。

「俺じゃねーしっ! てか、あまりにもお前が女を意識しない態度だから好きでいるのがなんかその……友情を傷つけちまう気がして……気持ちを抑えたんだよ」

「そんなっ……あたしは翔太と一緒にいたいから遊んでたのにっ……」

お互いの気持ちが交差してしまっていたことを知り、天谷は苦痛の表情を浮かべた。

「じゃ……じゃあやり直そうよっ! あたしの初恋だってもちろん翔太なんだからっ! 付き合えばいいじゃんっ! ね、そうしようっ!」

「………………無理に、決まってんだろ」

翔太はぼそっと一言告げた。

「……だよね。ごめん……」

幼い日の儚い想いを大切にしまうように天谷は広げたアルバムを閉じた。
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