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第9章 二日目

「いや……なんか可愛いなーって」

「こ、子供扱いしないでくださいっ……私はもうアベル様に通姦頂いた淑女なのですからっ!!」

「ちょっ……梨華っ!!　声でけーしっ!!」

翔太は慌てて梨華の口を塞ぐが、聞こえてしまった周辺の男からじとーっとした目で睨まれる。

周囲の視線に居たたまれなくなった翔太は梨華を連れて店を出た。
黙っていれば息を飲むほどの美少女なのにどうしてこんなに残念な子なのかとため息をつきながら。

次に梨華が向かったのはロリータ、ゴスロリ服の専門店だった。
店先にかけられたロリータ服のヒラヒラからのオーラが男の入店を拒絶している。

そんなことはお構いなしに梨華は店に入っていく。
仕方なく翔太もあとに続いた。

翔太が店に入ると、店内の女性客の視線が一斉に集中した。

針のむしろに座らされる心持ちで翔太は視線をそらしながら梨華のあとをついていった。