パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第30章 3日目(1)

目が覚めたノアは、朝日がこんなにも暖かいものだということに初めて気づいた。
そして、そんな一瞬の穏やかな気持ちは、すぐに現実へと引き戻された。

ノアのベッドを囲むように、ガッチリした男、小太りの男、背の低い男が立っていた。
「お嬢様……おはようございます。お目覚めになりましたね」

ガッチリした男が、卑猥な笑みを浮かべながら、挨拶をする。
「あ……あの……あの男はもう……」
『来ているのか？』そう聞きたかった。

「おいおいおい……お嬢様さぁ……その口の聞き方はダメだな……あの男じゃなくて、孫野様だ。あんたがそんな口の聞き方したら、俺らの調教の成果が疑われちまうよ」

「そうだな。お嬢様……こいつの言う通りですね。そのような口の聞き方は、孫野様の前では慎んで頂きたいですな」

親玉の孫野健一と、ついに会うことになる……。
ノアの心に緊張が走った。

「ところで、お嬢様……何か勘違いをされているようですが、孫野様はこちらにお見えにはなりませんよ」

『ど……どういうことですの……』

「最初に言いましたよね？　孫野様に、お嬢様を献上すると……そして、お嬢様……今日がその日です」

「そ……うーん！！　うーー」
背後から、口を抑えられた。
そして、ノアはすぐに意識を失った。