この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
スカーレット オーク
第30章 30 演奏

午後から緋紗はショップの整頓をした。
賞味期限や値札を確認して在庫チェックをする。
ほこりを払い商品をきれいに並べながら一つ一つ、このあたりの産物を見ていると小さな箱に入った小瓶を見つけた。――エッセンシャルオイルかな。
三種類ほどあり全部木の香りのようだ。――スギ・ヒノキ・マツか。
「お試しがあるよ。嗅いでみたら?」
直樹が後ろに立っていた。
「あ、ほんと」
緋紗はコットンにしみ込ませた香りをかいだ。
「どれもいいですね。マツはなんとなく身近に感じますけど」
「僕はスギかな。仕事場はスギに囲まれてることが多いから」
「木って一括りに考えちゃいますけど全然違うんでしょうね」
「うん。香りもそうだけど、色も固さも用途も全然違ったりするからね」
緋紗は直樹のする話が楽しくて聞き入った。
「同じ木なんてないんだよね。」
直樹はやぱり木が好きなのだろう。
スギのオイルを嗅いでリラックスしているように見える。――直樹さんの職場の香りか。帰りに買って帰ろう。
賞味期限や値札を確認して在庫チェックをする。
ほこりを払い商品をきれいに並べながら一つ一つ、このあたりの産物を見ていると小さな箱に入った小瓶を見つけた。――エッセンシャルオイルかな。
三種類ほどあり全部木の香りのようだ。――スギ・ヒノキ・マツか。
「お試しがあるよ。嗅いでみたら?」
直樹が後ろに立っていた。
「あ、ほんと」
緋紗はコットンにしみ込ませた香りをかいだ。
「どれもいいですね。マツはなんとなく身近に感じますけど」
「僕はスギかな。仕事場はスギに囲まれてることが多いから」
「木って一括りに考えちゃいますけど全然違うんでしょうね」
「うん。香りもそうだけど、色も固さも用途も全然違ったりするからね」
緋紗は直樹のする話が楽しくて聞き入った。
「同じ木なんてないんだよね。」
直樹はやぱり木が好きなのだろう。
スギのオイルを嗅いでリラックスしているように見える。――直樹さんの職場の香りか。帰りに買って帰ろう。

