この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご褒美はキミ
第3章 そして始まる

「ごめん、俺達だけで盛り上がってたな」
充輝先輩は申し訳なさそうに言うと、私に回していた腕をほどいて立ち上がった。
ホッとした
……はずなのに、体が充輝先輩を追いかけている。
ドキリとして、伸ばしかけた手で慌ててグラスを掴んだ。
一口飲んでもまだ体がざわつく。
なんで……?
「そろそろ願い事、いくか」
充輝先輩は紙袋を持ってくると、中から折り畳まれた大きな紙を取り出した。
それを広げて、みんなに見せる。
「これが、俺の一個目」
双六だった。
少し変わったタイプの。
スタートの“目覚まし時計が鳴る”から始まり、大中小と異なる大きさのいくつものマスを進めて、ゴールの“寝る”にたどり着く。
挿絵のようなものは一切なかった。
ただマスが列なっているだけ。
充輝先輩は申し訳なさそうに言うと、私に回していた腕をほどいて立ち上がった。
ホッとした
……はずなのに、体が充輝先輩を追いかけている。
ドキリとして、伸ばしかけた手で慌ててグラスを掴んだ。
一口飲んでもまだ体がざわつく。
なんで……?
「そろそろ願い事、いくか」
充輝先輩は紙袋を持ってくると、中から折り畳まれた大きな紙を取り出した。
それを広げて、みんなに見せる。
「これが、俺の一個目」
双六だった。
少し変わったタイプの。
スタートの“目覚まし時計が鳴る”から始まり、大中小と異なる大きさのいくつものマスを進めて、ゴールの“寝る”にたどり着く。
挿絵のようなものは一切なかった。
ただマスが列なっているだけ。

