この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ご褒美はキミ
第7章 望んでいるのは
「……うん、」
高志先輩は何度も頭を優しく撫でてくれた。
それでも涙は止まらなくて、高志先輩に抱きつきたいのに腕が上がらなくて、余計に泣いてしまっていた。
豊先輩が手をさすって痺れを和らげてくれる。
「ごめん、やり過ぎたな」
充輝先輩が泣きそうな声を出した。
口を開いても出てくるのは嗚咽ばかりで、首を左右に振るのが精一杯。
……ち…がう、の。
謝って欲しいわけじゃない。
充輝先輩の泣きそうな声を聞くだけで苦しくなって、どうしたら良いのか分からなくなる。
けれど、その思いは言葉にならなかった。
腕が動かせるようになると、気だるい体を動かして高志先輩にしがみついた。
高志先輩は私を抱き上げるとソファに座り、子供をあやすように、膝の上に乗せた私を揺らし始めた。
高志先輩は何度も頭を優しく撫でてくれた。
それでも涙は止まらなくて、高志先輩に抱きつきたいのに腕が上がらなくて、余計に泣いてしまっていた。
豊先輩が手をさすって痺れを和らげてくれる。
「ごめん、やり過ぎたな」
充輝先輩が泣きそうな声を出した。
口を開いても出てくるのは嗚咽ばかりで、首を左右に振るのが精一杯。
……ち…がう、の。
謝って欲しいわけじゃない。
充輝先輩の泣きそうな声を聞くだけで苦しくなって、どうしたら良いのか分からなくなる。
けれど、その思いは言葉にならなかった。
腕が動かせるようになると、気だるい体を動かして高志先輩にしがみついた。
高志先輩は私を抱き上げるとソファに座り、子供をあやすように、膝の上に乗せた私を揺らし始めた。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


