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有翼神は翼無き女性を愛する~異世界の溺愛恋模様
第2章 目が覚めたらパラダイス

「んあっ」
「逃げるなよ」
絡まった後に舌先で優しくなぞられ、ゾクッとしたなにかが私の体を駆ける。
(今の……なに?)
舌先が動くたびに、分からないものが私の中に蓄積されていくみたい。
うんん、本当は少しだけ分かってる、これは体が気持ちいいと言っているサイン。ゾクゾクしながらルーキフェルの舌を受け入れてしまう私は、なんなのだろう。
「エイミス、お前からも舌を絡めろよ」
「舌を……絡める?」
「俺がやったようにすればいい」
「絡め……ん、んん」
言われた通りに舌を延ばし、ルーキフェルの舌に乗せてみる。唇と同じく大きくて厚い舌の感触、舌先だけで絡み合う気持ちよさに、私はいつの間にかルーキフェルの服を掴み、初めてのキスに夢中になっていた。
「はぁん……」
「これは育てがいがあるな」
「ルーキフェル?」
「お遊びは終わりだ、リャナンシーに着替えを用意させる。ついでだ、アイツをエイミスに付けておくか」
「着替えって、私はこのままでも良いのに」
「そんな格好じゃ周りから浮くだろうが。それらしく仕立ててやるから、大人しく言うことを聞いていろ」
大人しくってなによ、それにリャナンシーって人を私に付ける? まずまず分からなくなりそうな私。まずは有翼の雲海から調べなくちゃダメよね。
それ以前に、私が生きてるのか死んでるのか疑問なんですけど。

