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夢で逢えたなら~後宮秘談【怨のものがたり~朝鮮王朝後宮譚改題
第6章 鷺草~真実の愛~

なのに、どういうわけか、たまたま私の部屋に来た叔母がそれを見つけ、面白がって大妃さまにお見せしたから、大変。大妃さまも少なからず興味を示され、私を直々にお召しになって、頼み事があるのだと仰せになった。
最初は何事かと訝しんだものの、大妃さまから頼まれたのは、大妃さまご自身が語られたお話を物語風に書きつけてゆくこと、つまり口述筆記だった。
それ以来、私は毎日決まった時間に大妃殿に参上し、大妃さまからお聞きした話を箇条書きに書き留め、部屋に戻って改めて物語り風に書き直してゆくという作業を続けている。
最初は何事かと訝しんだものの、大妃さまから頼まれたのは、大妃さまご自身が語られたお話を物語風に書きつけてゆくこと、つまり口述筆記だった。
それ以来、私は毎日決まった時間に大妃殿に参上し、大妃さまからお聞きした話を箇条書きに書き留め、部屋に戻って改めて物語り風に書き直してゆくという作業を続けている。

