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最後の女
第3章 看護師、田宮
誠一は“そう”ならないように耐えようした。
何度も深呼吸した。
しかし、意思ではどうにもならなくなっていた。
朝の良子とのことがオーバーラップした。
ペニスは誠一の意思など関係なく、刺激に促され体積を増していった。
それは見る見る大きくなっていった。
彼女もわかってるはずだと思った。
今は興奮よりも羞恥心の方が勝っていた。
隠したかった。
ただの剃毛処理に欲情し、勃起したなど思われたくなかった。
しかし、誠一は何も出来ず、意志に反して彼女の手の中で太く、大きく育っていくものを黙って見つめるしかなかった。
嵩を増すごとに、彼女の握り方が変わった。
手は棒の中心付近から徐々に先端へと移った。
彼女はわかっている。
今は丸く膨れた亀頭全体を左手でやんわりと包んでいた。
もう力を加えて立たせなくても良くなったからだろう。
ペニスは垂直になった。
彼女の右手は直径が広がった根元に、まだ泡をこすり付けている。
ペニスは垂直を過ぎ、へその方へ逆に倒れてきた。
彼女は手を離した。
ペニスは完全に勃起し、下腹部に付きそうになるまで反り返った。
「す、すみません……」
誠一はそう言うしかなかった。
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