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昼想夜夢~君、想ふ~
第12章 雷鳴
「…悪かった」
「ん…」
行為を終えた俺は、彩花の足に絡み付いた足枷を外してやった。
いつまでもこの体制ではきついだろうし。
足枷を外し、自由になった彩花だが、台から起き上がれずにぐったりとしているだけだった。
あれだけ激しく抱いてしまったのだから無理はない。
彩花の瞳はぼんやりと天井を眺めていた。
「彩花…」
行為を終え冷静になった俺は、自分のしでかした罪を思い知った。
彩花に痛い思いをさせ、ムリヤリ奪い、俺を好きだと半ば強制的に言わせてしまった。
それを望んだのは自分なのに、自分のこの行動に呆れてしまった。
「安心しろ。あの動画は消してやる」
「え?」
俺はさっさと身支度を整えた。
いつまでもここにいても仕方ない。
彩花からすれば、こんな男と一緒にいたくないだろう。
「ここには備え付けのシャワーもある。金は払ってあるし、好きなときに帰れ」
「な…っ」
とは言ってもここはSMルーム。
ゆっくりして行けと言うのも変だし、女一人でこの部屋にいるのは少々不気味ではある。
でも、これ以上彩花のそばにいたら、俺はまた何をしでかすかわからない。
さっきみたいに、北条から彩花を奪いたくなってしまう。
「ちょ、ちょっと…、純也さ…っ」
背中を向けた俺を引き止めようとしてるのだろうが、まだ体の力も戻ってないだろう。
ずっと縛られていたわけだし、体もまだ辛いだろう。
「待っ…」
―――――ガタンッ!!

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