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さすがに無理やろ
第12章 いよいよ

しばらく
白雪姫に見惚れてたけど
俺はすぐに
ちょっかい出しとうて
たまらんなった
触ったら
起きてまうやろか…
けど触りたいなぁ
そう思いながら
息を潜め
人差し指で
そっと唇を触ろうとすると
「…っん…」
タイミング悪く
青山さんが目を覚まし
そして
俺と目が合うた青山さんは
「えっ!」
と、無茶苦茶驚いて
飛び起きそうになった
「クスッ、何驚いてんねん」
「あっ、あ…あぁ…
そ、そうそう……」
ようやく
ことの次第を思い出したのか
青山さんは
変な独り言を呟きながら
頬を緩めた
「おはようさん」
「…おはようございます」
「キスしてええ?」
「え?」
「歯磨きせんとアカンとか
言うタイプ?」
「…いえ」
「青山さん最高やな」
そう言って
俺は青山さんに唇を重ね
青山さんを包み込むように抱きしめて
足を絡めた
朝のまどろむ感じと
ちょっと無防備な青山さんが
俺をそうさせるんや
あかん…気持ち良すぎる
キス
やめられへん
ふわりとした髪
青山さんの
小さくて柔らかい舌
触り心地のええパジャマ
指先に感じるブラのホック…
そして
青山さんの
滑らかな肌
そんなもん
ムラムラするな
言う方がおかしいねん!!
けど
俺に足を絡めてはこうへん
青山さんに
引かれたくなくて
俺は
一旦キスをやめて
青山さんを見つめた
「おはようのキスにしては
長かったな」
「…はい」
と、照れる青山さんが
死ぬほど好きや
と、その時
青山さんの人差し指が
俺の髭にそっと触れた
「ん?」
「いえ…」
「気になるか?」
「はい。
髭のある人と
お付き合いしたのは
初めてなので」
「マジで?」
「はい」
「ほなキスも?」
「はい、ありません」
「あかん?」
「え?」
「髭」
「いえ…慣れてないだけです」
「ほな、早う慣れんとな」
「えっ…ん…」
もちろん
もう一回キスをした
とにかく
勃たんように
気をつけながら

