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彼の世界は官能で出来ている。
第1章 忘れ物の正体

「ハァハァ――――…ここまで来たら大丈夫かな?」
私は、アパートまで久しぶりの全力疾走に息が上がっていた。
「いや――――…これしきて息が上がるなんて…君は体力が無さすぎるぞ」
「ヒッ――――!なっ!なんで!!」
慌てて振り替えると!
私がゼーゼー息を上がらせていると後ろから涼しい顔と声でさっきのイケメンがそこに立っていた!
「なっ、なんで!!ここに!?」
「なんでって――――…君が逃げるから?」
――――は?意味が分かんない!
「私の質問に君はちゃんと答えてないだろ?」
「知らないって――――…言いませんでしたか?」
「私は“言ったか、言わなかったか”と、聞いたんだ!「知らない」とは…私の欲しい答えじゃない!」
――――め…めんどくさい人だ…

