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8月のヒメゴト ~僕と桃香の7日間~
第5章 5日目
人が入ってきた。あの黒い女性だ。
僕達を見下ろすと、冷たい声で言った。
「桃香さん、来てください」
ももちゃんは、チラリと僕を見て、ゆっくり立ち上がった。
「着替えます」
黒い女性はじっと僕を見ていた。
サングラスの奥の目は確認できないが、僕を軽蔑しているのを感じた。
「準備できましたか?では行きましょう」
女性は歩きだした。ももちゃんは、ついて行った。
僕は直感で、ももちゃんがこのまま帰って来ない気がした。
バカ!何してる!ももちゃんが行っちゃうぞ!いいのか?どうして止めないんだ!愛しているんだろう!?
でも、いくら心で叫んでも、僕は声も出さず、動くこともしなかった。
少女は一度も振り返る事なく、出ていった。
静かにドアが閉まった。
僕達を見下ろすと、冷たい声で言った。
「桃香さん、来てください」
ももちゃんは、チラリと僕を見て、ゆっくり立ち上がった。
「着替えます」
黒い女性はじっと僕を見ていた。
サングラスの奥の目は確認できないが、僕を軽蔑しているのを感じた。
「準備できましたか?では行きましょう」
女性は歩きだした。ももちゃんは、ついて行った。
僕は直感で、ももちゃんがこのまま帰って来ない気がした。
バカ!何してる!ももちゃんが行っちゃうぞ!いいのか?どうして止めないんだ!愛しているんだろう!?
でも、いくら心で叫んでも、僕は声も出さず、動くこともしなかった。
少女は一度も振り返る事なく、出ていった。
静かにドアが閉まった。

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