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お嬢様は幽霊執事にお困りのようです
第1章 1
やだやだ。と言いたげに毛布を掴む私。
対して美鈴ちゃんは必死に毛布を剥がそうとしてくる。当然、美鈴ちゃんは幽霊なので毛布に触れない。だから初めから勝負になってない。
それに道で幽霊を見るのだって嫌なのに、格式高い古くからある女子校なんて。
――絶対に居るじゃん。
「とにかく嫌なの! 行くにしても美鈴ちゃん着いてきて!」
「あまえんぼ!」
本当にその通りである。こんなちっちゃい子からそう言われると流石にプライド傷付くんだけど、正直幽霊が居るかもしれない所に行くってなったら、この子は連れて行きたい。何か力になってくれるだろうし。
「......どーしてもいや?」
「嫌」
頑なに毛布から出ない私に、美鈴ちゃんが問い掛ける。そして根負けした。
「じゃあついて行く......」
「ありがと」
顔だけ出すと、美鈴ちゃんは可愛らしい顔を少しだけ膨れさせて「何も出来ないとおもうけど!」って拗ねたみたいに告げた。
でも正直、頼りにはなる。私は彼女のそういう所にも甘えているのだろう。
対して美鈴ちゃんは必死に毛布を剥がそうとしてくる。当然、美鈴ちゃんは幽霊なので毛布に触れない。だから初めから勝負になってない。
それに道で幽霊を見るのだって嫌なのに、格式高い古くからある女子校なんて。
――絶対に居るじゃん。
「とにかく嫌なの! 行くにしても美鈴ちゃん着いてきて!」
「あまえんぼ!」
本当にその通りである。こんなちっちゃい子からそう言われると流石にプライド傷付くんだけど、正直幽霊が居るかもしれない所に行くってなったら、この子は連れて行きたい。何か力になってくれるだろうし。
「......どーしてもいや?」
「嫌」
頑なに毛布から出ない私に、美鈴ちゃんが問い掛ける。そして根負けした。
「じゃあついて行く......」
「ありがと」
顔だけ出すと、美鈴ちゃんは可愛らしい顔を少しだけ膨れさせて「何も出来ないとおもうけど!」って拗ねたみたいに告げた。
でも正直、頼りにはなる。私は彼女のそういう所にも甘えているのだろう。

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