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狼になる瞬間
第4章 デート
何やらしたしげに話し、
拓馬の体に服を合わせたり…と
店員さんは拓馬にベタベタ触っていた。
それを見た美優は胸がきゅーっと苦しくなった…
服を買ったと思われる拓馬は店の出口、
美優が立ち尽くしている方へきた。
「行くぞ。」
そういうと、美優を置いてさっさと出て行ってしまった。
美優は拓馬を追いかける。
また違うお店に入っても同じことをする。
美優は涙をぐっと堪え、それを見ていた。
(拓馬は…私のなのに…)
次はレンタルショップに来た。
拓馬に着いて行くと、
アダルトコーナーにまっすぐ入って行く。
「…え!?」
さすがに立ち止まってしまった美優。
周りの様子も確認してしまう。
すると中から
「来ないの?」と
冷たいたくやの声がした。
その言葉でまた涙が出そうになったが、
行くしかないと思い、
勇気を振り絞り、中に入った。

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